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ミラーリングで明日、あの人と距離を縮める方法

はじめに

こんにちは。スリーシェイクのRelance(リランス)というフリーランスエンジニアと採用企業をマッチングするエージェント事業を担当している斎藤 健太です。

私は人材紹介業(エージェント)に10年以上携わり、多くの転職希望者とやりとりをしてきました。キャリアの棚卸しや、中長期での人生設計をもとに次の仕事を選んでいく「壁打ち役」としてサポートしていますが、こういった話をするには、まずは距離感を縮めていくことが重要です。また、エージェントに限らず、「もっと人と仲良くなりたい」「話が弾まない相手との距離を縮めたい」…そんな風に思うこと、誰にでもありますよね。そこで今回は、ミラーリングという技術について書いてみようと思います。


1. そもそもミラーリングって?

ミラーリングという技術と目的は至ってシンプルです。相手の動作や言葉をさりげなく真似することで、「この人、私と似ているかも?」と思ってもらい、親近感を持ってもらうことが目的です。例えば、相手が身振り手振りをしながら話すタイプであれば、自分も身振り手振りをしてみる。声色や声量なども相手に合わせてみるといったことです。

2. ビジネスシーンで使ってみたミラーリングの実際の効果

実際にエージェントとして面談する際にも、このミラーリングを活用してみたことがあります。相談に来たクライアントの方が、少し緊張して早口で話し始めました。クライアントの不安そうな表情を見て、「どうやってリラックスさせてあげられるだろう」と考えながら、私はあえてクライアントのペースに合わせ、少し早めのテンポで話すようにしてみました。すると、次第に表情が和らぎ、会話のキャッチボールも少しずつスムーズになったように感じました。

さらに、そのクライアントが身振り手振りで強調する癖があったので、さりげなく手の動きを合わせてみました。すると、面談終了時に「話しやすい方でよかったです」と言ってくれました。緊張した状態では、壁打ちや内省の効果も発揮されませんので、リラックスした状態で話してもらうことが大切です。ミラーリングが全てではありませんが、一つの要素として効果的だったのかなと思っています。以降も、面談の場でクライアントにリラックスしてもらうために、相手の話し方や姿勢に意識的に合わせるようにしています。

3. ミラーリングにおける注意点

ミラーリングは効果的ですが、注意点もあります。例えば、ビジネスシーンで相手が椅子に深く座り込んで悩んでいる素振りで腕を組んだとします。それを共感してもらうために真似してみると、相手が急に無口になってしまうことがあります。ミラーリングは、ネガティブなアクションを取り入れると、不安感や緊張感をさらに高めてしまうことがあるのです。あくまで「相手の心理状態をよく観察することが大事」であり、ポジティブな対応をミラーリングしていくことで、関係が深まるということを忘れないようにしましょう。なんでもかんでも真似をすればいいと思わないようにしましょう。

4. ミラーリングを身につけるためのトレーニング方法

ミラーリングを身につけるためには、まずは日常のちょっとした場面で意識して試してみることです。例えば、家族や友人と話している時に相手の話すスピードに合わせてみる、相手が飲み物を飲むタイミングで自分も飲むなど、小さなところから始めると良いでしょう。また、自分の姿を鏡や動画で確認するのも有効です。最初はぎこちなくても、少しずつ慣れてくると自然にできるようになります。そして何よりも大切なのは、楽しみながらやることです。無理に「やらなきゃ」と思うのではなく、「ちょっと試してみようかな?」くらいの軽い気持ちで挑戦してみてください。

まとめ

ミラーリングは、コミュニケーションを深めるための有効なテクニックですが、使い方次第でその効果は変わります。そして一番大事なのは「相手のことを深く知りたい、理解したい」という気持ちを持つことです。ミラーリングはあくまでテクニックですが、本当に大事なのは気持ちや想いであり、気持ちが入っていないテクニックは逆に信頼を失うことになりかねません。この点を意識していただけると、きっと明日、あの人との距離がもっと縮まるはずです。
ところで、私はミラーリングを使うというネタバレをしてしまったので、明日以降ミラーリングがバレやすくなったなあ、と今になって冷や汗をかいてきました。

そして、引き続き色々なポジションで採用活動も行っています!興味のある方はお気軽にエントリーをお待ちしています!


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