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新規事業立ち上げから3年、これまでと次世代に繋ぐ想い

こんにちは!スリーシェイク広報担当の甲田です!

今回は、フリーランスエンジニアと企業をマッチングするサービス「Relance(リランス)」で、事業責任者をしている斎藤さんにインタビューを実施しました。Relance立ち上げから3年が経った今、当時の心境や今後についてお話いただきました。

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話を聞いている人
・広報担当 甲田

話を聞かれている人
・Relance事業部 部長 斎藤(社内呼称が健太さんのため、以下「健太」で記載)
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エージェント事業の立ち上げに携わった日々


甲田:本日はよろしくお願いします!はじめに、Relanceについて簡単に紹介をお願いします。

健太:Relanceは、フリーランスエンジニアと企業をマッチングするエージェントサービスです。双方と業務委託契約をして、プロジェクトを成功に導くために伴走しています。

甲田:ここからは、健太さんの経歴についてお聞かせください。エージェント歴はもう10年以上ですよね。

健太:もう13年経ちますね。新卒で人材系の会社に入社して、はじめはリクルーティングアドバイザーを経験しました。その後、なぜかマーケティング部署の立ち上げに携わり、2年半経った頃に先輩から、「一気通貫型のエージェントやらない?」と声をかけてもらい転職しました。

甲田:その時から一気通貫型に興味があったんですか?

健太:やっぱり双方ご支援したいと思っていて、これは当時の転職軸でもありました。
大手グループ企業の1社(以下、S社)で、エージェント事業の立ち上げフェーズだったんですが、プレイヤーとしてまずは数字を作っていくところを担当していました。

甲田:立ち上げに携わるということは、やっぱり営業成績はよかったのでしょうか?

健太:いや、それが全然で。S社では初めびっくりするほどパフォーマンスが悪かったです。3カ月くらいほぼ1件しか成約にならない状況で、そうこうしているうちにその部署自体がほぼ解体になって。それで私は広告事業の部署に異動になり、1年半弱やっていたんですけど「やっぱりエージェントをやりたい」と思って転職したんです。次はITベンチャーだったんですが、またエージェント事業の立ち上げに携わっていました。長くなりそうなので割愛しますが、この後またS社に出戻りし、エージェント事業の再生を担当して、4年半くらい経った時に、もうここではやり切ったなと思い転職をしました。そこで出会ったのがスリーシェイクです。

甲田:立ち上げや再生など色々な経験をされ、他にもたくさんの選択肢がある中でなぜスリーシェイクを選んだのでしょうか?

健太:スリーシェイクに決めた理由は二つあって、一つは私がやりたい「エンジニアのためのエージェント事業が0からやれそう」ということです。もう一つは吉田さんですね。吉田さんみたいな社長ってあまりいないと思って、その時「この社長を勝たせてみたい」って思ったんですよね。今となっては、良い意味で吉田さんに振り回されていますが(笑)

甲田:(笑)今までスリーシェイクのメンバー何人かにインタビューしてきましたが、入社の決め手に吉田さんを挙げる人が本当に多いですね。

Relanceの立ち上げから3年経って

甲田:ここからはRelanceについてお聞かせください。SRE事業やプロダクトを展開するスリーシェイクが、エージェント事業である「Relance」を立ち上げたのはどんな背景ですか?

健太:大きな理由は基幹事業であるSreake(スリーク)です。複数の企業様にSRE支援をする中で、エンジニア採用に困っている企業様が多くいたんですよね。そこで当時、吉田さんやメンバーのみなさんが知人友人で良さそうな方をホスピタリティの一環でお繋ぎしていたりしたんですが、とても反応が良くて。SREだけじゃなくて優秀な人材もご紹介いただけて嬉しい!という声が集まってきたので、これはコミットする価値があると事業化に至ったというのが経緯になります。

甲田:そのタイミングで健太さんが入社されたんですね!

健太:ですです。スリーシェイクを受ける際に吉田さんから「エージェント事業を始めたはいいけど、どうやって拡張したらいいですかね」と、採用いただいたわけです。

甲田:ほぼ0の状態から立ち上げをされていますが、当時はどんなサービスにしたいと思ってやられていたんですか?

健太:MVVに繋がることですけど、本当にエンジニアのためになるサービスにしたいと思っていました。その人自身が気付いていない可能性を見出して、「こんな選択肢もあるんだ」って思ってもらいたいですよね。これは今も変わらないです。

甲田:まさにエージェントの本質ですね。2021年4月に立ち上げて、もう3年経ちますがやっぱり大変なことはたくさんあったのでしょうか?

健太:いやもう大変でした。私が入社した時は社員数が30人くらいで、ほぼエンジニアしかいない組織だったのと、SRE支援とプロダクト開発をしている会社なので、エージェント事業の必要性をなかなか理解してもらえなかったんです。当時Relanceは私一人でやっていて、同時期に入社した他部署のメンバーがRelanceの手伝いをしてくれていましたが、兼業なのでどこまで求めていいのか悩んだりもしました。結局全部一人でやるしかない状況だったのですが、リソースにも限界があるので立ち上がりが遅くなってしまったりと苦労しました。

甲田:入社したてで新規事業立ち上げの大変さは相当ですよね。そこから3年で拡大を続けて、組織は14人(2024年4月現在)まで成長していますが、この3年を振り返ってみてどうですか?

健太:本当に楽しくやらせてもらっています!最初はめちゃめちゃ苦戦しましたけど、当時取締役の内村さんに「一人で事業やってるわけじゃないから、もっとみんなを巻き込みなさい」って言っていただいてから、色々なことがまわるようになったんです。そこから、メンバーも増えてできることがどんどん増えて。

甲田:サービス・組織としての成長だけでなく、健太さん自身が成長したなと思える部分はありますか?

健太:そうですね、当然経営に近いポジションなので、全社最適化という考えが身に付いてきました。Relanceさえよければそれでいいのではなく、これはSreake事業部と一緒にやる方がいいなとかIncubation事業部がやる方がいいなとか。全社を見たときにどうするのがベストかを常に考えています。あとは権限移譲ができるようになりました。

甲田:スリーシェイクに限らず、権限移譲に苦戦されているマネジャーって多い気がします。

健太:多分この記事を読んでいただいている中にも苦戦されている方がいらっしゃるんじゃないですかね。私もスリーシェイクに入社する前ですが、当時の上司に「ちゃんと権限移譲しなさい」ってよく言われたんですよ。

甲田:権限移譲がなかなか進まないのは、自分でやった方が早いことや任せる勇気があるかという話なんですかね。

健太:そうですね、自分でやった方が早いのは正直あります。”勇気”については違って、当時の私はこの仕事を渡すことで、自分にしかできないことが、他の人もできるようになったら価値が薄れるんじゃないかという怖さがありました。

なんだろう、頑張って積み上げてきた人ほど感じる恐怖なんじゃないかな。ちょっと壮大な話ですけど、日本の会社の評価制度がそれを評価しないことが多い気がします。要するに、後進を育成してもそれを評価しない会社が多いというか。結局は育ったその人だけが「頑張ったね」って評価されて、育成した人はなかなか評価されないことが多かったり。実際そういうシーンを多くみてきたので尚更恐怖があったんじゃ無いかなと思っています。

甲田:そういう想いがあった中でなぜ権限移譲ができるようになったんですか?

健太:結局、自分の力だけで事業をまわそうとしてスピード感がなくなって失敗したり。みんなに助けてもらった方が事業拡大できることに気付いたからじゃないですかね。結局仕事って自分一人じゃ何もできないことが多いし、であれば自分のスキルを共有して良くしていった方がいいじゃんって。結果、Relanceも今やスリーシェイクの4事業の一つとしてラインナップされるようになったので、尚更「どんどん移譲した方がいいじゃん!」って思えました。それと同時に私の本質的に強い部分はあんまり真似できない気がするって思いはじめてもきました。課題を整理力して推進する力とか空気を読まずに一刀両断するような意見のぶった切り力とか(笑)

甲田:確かに、その人にしかない強みは真似できるもんじゃないですよね。そういう力を身に付けることも大事ですね。ここまで3年を振り返りましたが、今後の展望はどうでしょうか?

健太:初心変わらずで、「やっぱりエンジニアのためになる」を追求し続けたいですね。エージェント事業以外にマッチングプラットフォームを作ったり、HRBPをやってみたり。それこそ今やっているHRBPの一つでもある企業インタビューもエンジニアのために繋がるんですよね。

甲田:どういう会社かわかることでミスマッチを防げる、そういうことでしょうか?

健太:そうそう。人間合わないものはどうしたって合わないじゃないですか。だから合わないとこに無理していく必要はなくて。でも大前提としてそれを知る手段がないといけないですよね。だから一つの手段として、インタビューを通してどういう企業なのかを伝えていけたらなと思っています。

事業責任者として大事にしていること

(右)CAチーム マネジャー 井出

甲田:ここからは次世代にRelanceを繋いでいくにあたって、健太さんが組織作りやマネジメントで大事にしていることを教えてください。私がこれまで2年半健太さんと関わってきた中で、「人として」、「徹底的に向き合う」これがキーワードになってくるのかなと思っています。

健太:まさに大事にしていることですね。一つ目の「人として」でいうと、協同して働くには礼儀礼節がとくに大事だと思っていて。それがあるからこそ適切なディスカッションができたり、良い意味で摩擦をし合ったり、助け合いができたりすると思うんです。

甲田:すごく大事にされていますよね。Relanceにはコミュニケーションルールを記載したページもあって、みんな意識していると思います。

健太:そうだと嬉しいです。二つ目の「徹底的に向き合う」ですが、ドライな側面でいうと仕事だからです。マネジャーの仕事って「守ること」なんですよね、経営資源のヒト・モノ・カネ、情報。この中でのヒトは例えばメンバーも含まれますが、私が考える”守る”は、社会で渡り歩いていける能力や経験を積ませてあげることだと思っています。そういうことを考えていると自然と「徹底的に向き合う」に繋がってくるのかなと思います。

甲田:そういう想いがあったのですね。他にも大事にされていることはありますか?

健太:マネジャーとして大事にしていることは常に三手先を読んで動くことです。事業内容に関わらず、事業運営をしていると何が起きるかわからないので、起こることを想定して、常に先を考えていかないといけないですね。

甲田:大事にしていることを聞いてきましたが、次世代のマネジャーに継承したいことはありますか?

健太:メンバーの人生を守るために、自分に矢印を向けず、メンバーが成長するにはどうしたらいいんだろう?を常に考えて、時には厳しいことを言ったり、一緒に考え抜いたり、向き合い続けることは継承してほしいなと。一方で、私はエージェント経験が長い故に考えが凝り固まっている部分もあるので、今あるものをぶち壊して型破りなサービスを作るとか新しい風を吹かせてほしいなとも思います。

おわりに

今回のインタビューを通して、Relanceに対する想いや事業責任者として大事にしていることなど、健太さんの信念が伝わってきました。今後少しずつ次世代に移り変わっていくと思いますが、良い部分は引き継ぎつつ、新たなRelanceを見れることが楽しみです。今後のRelanceにもぜひご期待ください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。