スタートアップにSaaSプロダクトマネージャーとして入社して9ヶ月が経ちました〜挑戦とやりがい、そして今後の展望〜
はじめに
スリーシェイクでは現在、SRE総合支援サービス「Sreake(スリーク)」、クラウド型データ連携サービス「Reckoner(レコナー)」、セキュリティサービス「Securify」(セキュリファイ)、フリーランスエンジニア特化型人材紹介サービス「Relance(リランス)」の4つの事業を展開しています。
私は2024年1月にスリーシェイクに入社し、Reckonerのプロダクトマネージャーを担当しています。
転職してから約9ヶ月が経過しました。
プロダクトマネージャーとしてどのような仕事をしてきたのか、またそのやりがいや今後の展望についてお話したいと思います。
転職した経緯や背景については、以下の記事をご覧いただけますと幸いです。
Reckonerについて
Reckonerはクラウド型で、ノーコードで誰でも簡単に利用できるデータ連携ツールです。
プロダクトのフェーズとしては、以下の記事にもあるとおり、PSFの段階は終了し、これからPMFに向けて活動中のプロダクトです。
データ連携ができるサービスはすでにいろいろあり、後発のサービスではありますが、クラウド型かつノーコードが特徴で、バックオフィス系やエンジニア以外の方の利用が多いです。
私が入社した当時は、専任のプロダクトマネージャーがおらず、事業部長が兼任している状態でした。
事業部長なので、セールスやマーケに対しての責任も負っています。
そしてなによりReckonerだけではなく、セキュリティサービスである「Securify」も管轄対象で、Reckonerのプロダクトマネジメントに割ける時間はわずかだったと思います。
入社時の面接の際、人事担当者の方にもどんどん巻き取っていってほしい、と言われたことを覚えています。
入社からこれまでやってきたこと
入社してからどんなことをやってきたかをお話したいと思います。
正直、一般的に想像されるプロダクトマネージャーの仕事とは異なり、開発チームやCS、セールスがそれぞれの役割に専念できるように、泥臭くなんでもやってきたかなと思います。
一部ではありますが、具体的には以下のようなことをやってきました。
セールス、CSからの問い合わせの対応
私が入社するまでは開発チームのリーダーが問い合わせの対応を行っていましたが、すべて自分が1次対応を行うようにしました。
サービスの性質上、様々なサービスのAPIに接続したり、お客様によって扱うデータが様々なため、想定どおりに動作しないことが多々あります。
問題の発生要因が複雑なため、切り分けが難しく、開発チームへの負荷が高い状況でした。
これは私が入社する際に、上司である事業部長からも期待されていた動きです。
入社当初は、ここに多くの稼働を割いていたと思います。
ただ今思えば、問い合わせ対応でのさまざまな調査を通じて、プロダクトの仕組みや、お客様がどのように使っているかを深く理解できたのでとてもよかったと思っています。
バックログや課題・要望一覧の整備、運用ルールの整備
バックログや課題、要望などがAsanaやNotionなどいろいろなところに散らばっていましたが、ルールとともに一元管理できるように整備しました。
その際にバックログの棚卸しも行いました。
開発メンバーとの1on1
開発チームのメンバー1人1人と面談をし、現状課題に思っていることなどを聞いたりしました。
開発チームは基本的にフルリモートで雑談などする機会がないので、とても貴重な時間だったと思います。
利用状況のモニタリングや社内運用の負荷軽減、効率化
Reckonerの利用状況をGoogleSheetsとLooker Studioで可視化したり、利用状況からCS向けにApps ScriptとSlackでアラート通知するなど内部向けの仕組みを作りました。
開発要望として上がっていましたが、社内向けの仕組みなのでなかなか優先度が上がらず、対応できていませんでしたが、Apps Scriptなどを使って解決することができました。
アポや商談への同席や展示会に説明要員として参加
アポや商談の際にちょっと技術の突っ込んだ話になる可能性がある場合に同席しています。
生の声を聞けるのでプロダクトマネージャーとして、こういった機会があるのはとても嬉しく思っています。
展示会は基本的にはセールスやマーケのメンバーが中心に参加していますが、人手が足りない場合に説明要員として参加しています。
PRD(要求仕様書)の作成 ・バックログの優先度決め
優先度に関しては自分で決めていますが、規模の大きいものに関しては事業部長と相談しながら決めています。
新たな活用方法や生成AI活用の検証やプロトタイプ作成
Reckonerをさらに活用してもらうべく、一つの例としてReckonerの中で生成AIを使うとこんな課題が解決できる、というのを試作したりしています。
先日弊社の代表がXにポストしたのもそのうちの1つです。
役に立った経験やスキル
前職ではプロダクトマネージャー以外の業務の経験もしてきましたし、プロダクトのフェーズもいろいろ経験してきたので、幅広い範囲で業務をしてきた経験がとても役立っています。
ただ、それよりもよかったと思うのは、データを扱ったり、SQL書いたり、Apps Scriptなどで簡単なプログラムを書いたりできるスキルがとても役にたっていると思います。
データを抽出したり、分析したりというのは、プロダクトマネージャーとしてどうしても必要になりますが、その都度開発チームの方を手を煩わせてしまうと、開発チームの負担が増えてしまい、本末転倒な状況になってしまいます。
プロダクトの性質上、ある程度技術的なところがわかってないとプロダクトマネージャーとして判断できないこともあります。
そしてスリーシェイクはテックカンパニーです。
私はプロダクトマネージャーではありますが、テックカンパニーに恥じないように、自分自身も技術スキルを磨き続け、常に最新のトレンドにキャッチアップし続けていきたいと考えています。
Reckonerでのプロダクトマネージャーのやりがいとは?
事業部長をはじめ、チームメンバーの熱量がとても高いです。
その中でプロダクトマネージャーの役割を担えるのは本当にありがたいと思っています。
熱量が高いのはReckonerのチームだけではなく、スリーシェイク全体に言えるかもしれません。
具体的には、小さい案件でも契約が決まったらチームみんなで喜んだり、すごく小さい機能のアップデートや改善であってもセールスやCSチームの方がリアクションしてくれるのでやりがいがあります。
また、これまでやってきたことでも触れましたが、展示会の参加は本当に楽しいです。
自分でプロダクトの説明をするのですが、バックアップオフィス系の方だと、そもそもデータ連携ってなにか、ということから説明が必要だったりします。普段接することがない方が多く、大変ですが新しい発見がたくさんあります。
プロダクトマネージャーとして手触り感を感じられることが多く、とてもやりがいを感じています。
Reckonerのこれから
私が入社した当初は、狩野モデルでいうところの当たり前品質を担保するための開発が多かったように思います。
Reckonerは様々なSaaSやサービス間のデータ連携を簡単にできるサービスなので、お客様が利用しているサービスに1つでも対応していないと即不採用となります。
なので接続先を拡大するための開発(当たり前品質を向上させるための)がメインでした。
また、SaaSとして当たり前にありそうな機能がなかったり、という状況でした。
現在はというと、主要なサービスの接続や、汎用的なAPI接続が可能なコネクタの開発も完了し、データ連携サービスとしての魅力的品質をあげるような開発が増えてきたと思います。
プロダクトマネージャーとしての役割の重要度はきっとこれまで以上あがってくると思うので、プロダクトの売上や顧客拡大にこれまで以上に貢献できたらと思っています。
単純な機能の数、できることの数でいうと元々あるデータ連携サービスのほうが多いとは思いますが、後発だからこそ、この規模だからできることや、できる決断もあると思いますので、データ連携という枠にとらわれず、顧客価値を追求していきたいと思います。
おわりに
スリーシェイクでは一緒に働く仲間も募集しておりますので、ご興味があればぜひご応募ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。