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累計調達額23億円、テックカンパニーが運営するエージェントサービスが描く未来

こんにちは。スリーシェイクでRelance(リランス)事業の担当をしている斎藤健太です。
先日、リリースしました通り、弊社ではNTTデータ様、SCSK様より総額10億円の資金調達及び資本業務提携を実施しました。

今回の資金使途はSreakeとSecurifyという別事業の拡大がテーマですが、
Relanceもスリーシェイクの中の4事業の中の一つとして、改めてのご紹介と2025年以降の展望について語っていきたいと思います。

「なぜスリーシェイクがエージェント事業やるんですか…?」

よく聞かれることでして、改めてRelanceについてご紹介させてください。
Relanceは2020年12月にβ版をリリースした、フリーランスエンジニアと企業をマッチングするエージェントサービスです。当時スリーシェイクはSRE総合支援の「Sreake(スリーク)」「Reckoner(レコナー)」「Sreake Security(スリークセキュリティ:現Securifyの前身事業)」という事業があり、Relanceはその次にラインナップされた事業です。

他3事業がテクノロジー色の強い「SRE」「ETL」「セキュリティ」だっただけに、立ち上げ初期では「なぜテックカンパニーのスリーシェイクがエージェント事業…?」という怪訝な顔をされたことをよく覚えています。

そんなRelanceですが、もちろん意図があって生まれた事業です。SREの取り組みを浸透していくには人的基盤をある程度整えていく必要があり、当然多くの顧客には共通して「人がいない」「優秀なエンジニアが不足している」という課題が存在していました。私たちはそれを解決したいと思いエージェント事業を立ち上げるに至りました。

人材不足が叫ばれて久しい昨今、優秀なITエンジニアは特に四方八方から取り合い合戦になっています。その課題に対して少しでも役に立ち、その先にSREの取り組みやその価値を感じてほしい、そんな一心でRelanceは生まれました。

「フリーランスエンジニア」を対象にスタートしたことにも理由があります。フリーランスエンジニアは増加の一途を辿る傾向にありますが、仕事はリファラルで繋ぐことが多く、近しい開発環境やスキルセットで仕事を連続してしまうことがあります。その結果、スキルや環境が固着化してしまうシーンを多々見てきました。私たちはエージェントとして豊富な案件を提供し、良い経験を積みながら市場価値の高いフリーランスエンジニアであり続けて欲しい。そんな警鐘を鳴らすことができるパートナーになりたいと思いました。

フリーランスエンジニアは1人になりがちです。ただ、時には誰かに頼りたい、迷った時に背中を押してくれる、そして警鐘を鳴らしてくれる、そんな存在がいてもいいと思います。そんなパートナー事業としてRelanceは立ち上がりました。

介在価値を最大化させるために、取り扱う案件の95%以上は自社開発案件とプライム案件に紹介先を限定しました。さまざまな企業様と直接繋がる必要があり、非常に大変です。ただ、スリーシェイクの他事業とコラボレーションすることにより独自案件を創出するなど、あらゆる工夫を凝らしています。せっかく頼っていただくなら少しでも良い案件をご紹介していきたい、そんな一心であり、今でもポリシーとして大事にしています。

β版リリースから数ヶ月後、2021年4月に正式に事業として提供開始されたRelanceは3年以上に渡り多くの顧客とユーザーをお繋ぎしてきました。中には良いご縁にならなかった支援も多くあり、ご迷惑をおかけしたフリーランスの方や企業の担当者様もいらっしゃいました。それでも今日まで事業として成立することができたのは、多くの関係者の皆様に支えていただいたからに違いありません。いつも本当にありがとうございます。

テックカンパニーだからこそのエージェント事業を目指して

事業を3年に渡り展開する中で、改めて気づいたことがあります。
それは以下の通りです。

1、フリーランスエンジニアの紹介だけでは企業の本質的な課題解決を実現できないという企業側に対しての気づき
2、市場価値の追求には、先があるという安心感が必要というフリーランスエンジニアに対しての気づき

1に関してはもとよりわかっていたことでした。雇用形態に関わらず働く環境は流動的になってきていますが、フリーランスは特に一定期間の支援が多いです。そのため、企業の人的基盤の抜本的な改善には適さないというものです。事業立ち上げは一点突破でリソースを集中すべき、かつ先述の想いからフリーランスエンジニアマッチング事業にフォーカスしてきましたが、このタイミングでこの課題に向き合う時が来たのかなと思っています。具体的な取り組みは別途ご報告できたらと思っていますが、Sreake事業と連携し、クライアントのSRE組織の組成・内製化支援のスキームを構築していく予定です。

2については多くのフリーランスエンジニアの方とのコミュニケーションを通して、より理解が深まりました。市場価値を高くし続けるにはモダンな環境での実務経験はもちろん、多様化する働き方や価値観で構築される組織をプロとして牽引できるマネジメントスキルを磨いていく必要があります。それは真摯に向き合い続け、磨く必要があります。そのために「それ以外のこと」をどれだけ減らしていけるかが大事です。「次の契約のこと、お金のこと、健康のこと」などの心配事を減らし、キャパシティを集中させていく。私たちはその環境を作り、支援を深化していければと思っています。

直近では「次の契約のこと」を心配しなくてすむマッチングプラットフォームのリリースを予定しています。スモールスタートで立ち上げ、ユーザーの声を聞きながら丁寧に作り込みをしていければと思います。

広がる夢は多くの仲間と共に実現したい

Relanceはこれからも一人でも多いフリーランスエンジニアの支援と、一社でも多い企業様の課題解決を実現していきたいと考えています。多くの仲間が必要です。拡張する事業の要(かなめ)を担ってくださる方を引き続き募集しています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。一緒に頑張りましょう。