フルリモート企業のチームマネジメントから学ぶ、効率的なコミュニケーション戦術
今回は、SecureNavi株式会社の営業部 部長 堀田健太さんをお招きし、当社のSecurify bizチームマネージャー林との対談を行いました。
この対談では、キャリアパス設計、チームの多様性を尊重しながら成果を上げる方法、そしてモメンタムをいかに生み出しているかについて、具体的な取り組みとその背後にある思いを伺いました。
▼プロフィール
堀田 健太(ほった けんた) / SecureNavi株式会社 営業部 部長
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・1990年ドイツ生まれ京都育ち
・散歩とカフェと読書が好き
・パソナ(人材)3年半→ラクス(SaaS)6年半→SecureNavi(SaaS)1年
・SaaS業界8年目
・SaaSの0→1(新規事業)、1→50(主要事業)を経験
・IS代行会社の顧問、広報PRの支援
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林 愛子(はやし あいこ) / 株式会社スリーシェイク Incubation事業部 Securify bizチームマネージャー
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・1988年名古屋生まれ、岐阜育ち
・ワーママ(イヤイヤ期を迎えた2歳児の育児に奮闘中)
・座右の銘は「No Pain No Gain」
・リクルート代理店(人材)3年→ITベンチャー、スタートアップ複数社で営業を経験→スリーシェイク(SaaS)4年目
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年代別に考えるキャリアパス設計
林:お会いできてとても嬉しいです!本日はよろしくお願いします!
堀田さんは、「事業と組織の成長」という視点に重きを置かれていると思うのですが、その視点にシフトした具体的なきっかけや理由はありますか?
堀田:よろしくお願いします!
私は20代の頃から、社会に貢献したいという強い思いを持っていました。
大学卒業後、女性が生き生きと働ける環境を支援することを目指して、人材業界に就職したんです。
林:すごいですね。20代で社会貢献なんて考えたこともなかったです(笑)
堀田:ただ就職先が大手企業だったということもあって、成長実感や社会に対する貢献実感みたいなものがなかなか感じられなかったんですね。
そこで、個人として力をつけた上で組織を作っていくことで、関わる全ての人が生き生きと働けるような環境作りをして貢献したいと思うようになりました。
今は、自分の経験やスキルがやっと追いついてきたので、事業や会社全体にもっと貢献できればと思っています。
林:私の場合は、堀田さんのような利他の心というか、まわりに目を向けるということが全くできなかったんですが、明確なキッカケがあって組織や事業に視点を置くようになったんです。
会社をやめようと思ったことがありまして、その意思を当時の上司に伝えた際に「30代になったら環境のせいで自分の成長ができないというのはやめて、自分でそれを壊して超えていかないといけない。今、林さんに足りないのは、チームとか事業、会社に目を向けることだから、1回騙されたと思ってやってみてほしい。」と言われたんです。
そこから自分のことは一旦おいて、とにかくまわりに目を向けた上で、目の前の仕事に精一杯取り組んでいったんです。
堀田:視点を変えて取り組んだ結果、変化はありましたか?
林:表に目を向けて必死に頑張っているうちに、いつの間にかふっと道が開けて、迷いがなくなったんです。
結果として、マネージャーになっていました。
堀田:私も年代に応じて異なる焦点を持つことは大切だと考えています。
20代では個人の成長やスキルアップにフォーカスして、30代では働き方や時間の使い方を見直し、仕事もプライベート(家庭)も大事にしていくことを心掛けて、40代では、スキルも身について経済的にも安定しているので自分がやりたいことの幅を広げて、50代以降は、これまで培ってきたスキルや経験を社会に還元するフェーズにしたいなと、年代ごとでの働き方を考えています。
個々の多様性を尊重しつつ、チームとして成果を出すための取り組みとは?
林:チームには、家族との時間を大切にする人、お子様がいらっしゃる人、自分の時間を大切にしたい人と、多様な価値観の人がいると思うんです。
その中で、全員の多様性を尊重しつつ、チーム全体として成果を出すためにはどうすればいいか、チームマネジメントにおいて課題を感じることがあります。
堀田:私たちは「チームラーニング」というのに取り組んでいるんですね。
具体的には、まず、メンバーが自分自身の取扱説明書を作成するんです。
例えば、「集中しやすい時間帯」とか、「19時以降は仕事ができない」や「コミュニケーションは直接喋るよりはSlackでやりとりしたい」とか、それをチームで共有するんです。
これによって個々の働き方を明確にすることで、チーム全体として無駄なく効率的に動くことができます。
あと、お互いのスキルや強みを知ることができるので相談しやすくもなります。
林:素敵な取り組みですね。早速、今日から始めてみます!
まずは、私の取扱説明書を作成します!
堀田:SecureNaviはフルリモート環境なので、ドキュメント文化が定着しているんです。
Slackルールやメンションガイドライン、会議のルールというのも作っています。
会議に参加するスタンスや、例えば顔出しの基準では、体調不良や状況によって顔出しできない場合などには顔出し不要だけど、何人以下の小規模な会議では参加者が見えるように顔出ししようとか、なるべく背景を伝えながら明文化するようにしています。
こういうドキュメントをどんどん作るようにしているんです。
林:背景を踏まえてドキュメント化されているのは、各自がそのルールや方針に基づいて自信を持って行動できるようになりますし、全員が一貫した理解を持てると、チームとしての一体感も強化できますね。
あと、新たなメンバーが加わった際のオンボーディングもスムーズに行えて、チームの効率と効果が高まりそうです。
モメンタムを生み出すためのアプローチと今後の展望
堀田:林さんは、チーム内でのモメンタムをどのように作り出していますか?
林:私の強みとして、すごい臭いセリフを平気で言えるというところがあるんです(笑)
「私たちの夢はこんな夢だ」とか、「私がSecurify(プロダクト)をどれくらい愛しているか」とか熱いウエッティな言葉をよく使うんですね。
これは、マネージャーである自分がこれぐらい愛を持って楽しんでるというその背中を、まずは見せていきたいなという思いがあるんですが、それが、モメンタムにも繋がっているのかなと思っています。
堀田さんはいかがですか?
堀田:SecureNavi全体でも行っているんですが、個人でもバリューピックアップというのを行っていまして、ハイパフォーマンスだった方をピックアップしてその成果を賞賛するようにしています。
あと、Slackで「バリュースタンプ」を押すと、その功績がSlackに自動投稿されて、全社に共有されるという取り組みも行っています。
林:スリーシェイクでも、Slackのスタンプで「5倍速」(スリーシェイクのクレド)や「感謝」「神」「SHARE」「知見」などのスタンプを押すと、いいねチャンネルに共有される仕組みがあります。
堀田:新しく入社された方なんかは押していいのかなと不安になると思うので、積極的に押していこうという雰囲気を作るようにしています。
今では毎日10〜20ぐらいのバリューが上がってきます。
さらに、学習意欲の高い方も多いので、社外からゲストを招いて、勉強会を開催しています。
少人数のスタートアップだと、外から学ぶことは多いですし、大きな刺激になっていいます。
一人では実現できないことが多いですが、熱意を持って、周りを巻き込んで、チーム全体で一緒に前進していくことの重要性を感じています。
林:素晴らしい取り組みですね。
では、最後に堀田さんの今後の展望をお願いします!
堀田:SecureNaviの社員数は入社当時の17人から最近では50人ほどにまで拡大しています。
その中でカルチャーをしっかり維持できていると感じているんです。
さらに今後数年で、100人、200人へと成長していくと思うんですが、この拡大過程で私がどう貢献できるかを考えた時に、営業マネージャーや事業責任者としてチームを率いることも一つですが、フルリモートでここまで成長を遂げる企業は多くないと思うので、フルリモートコミュニケーションデザイナーのようなポジションを作りたいと考えています。
2年後、3年後にはこの新しい役割で会社に貢献できればと思っています!
林:堀田さんの一言一言がとても心に響きました。
様々な課題を、他責にせずにチャンスと捉え仕組み化していくアプローチは非常に学びが多いです。
明日からこの学びを生かして、実践に移していきたいと思います!
堀田さん、ありがとうございました!
おわりに
スリーシェイクでは一緒に働く仲間も募集しております。
ご興味があればぜひご応募ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。