さらなる仲間を求めて大魔法MVVを唱えた話
はじめに
はじめまして!スリーシェイクでRelance(リランス)という
フリーランスエンジニアと採用企業をマッチングするエージェント事業の
統括をしている斎藤 健太です。
現在、スリーシェイクでは「もっと私たちを知ってもらおう!」を
テーマに各事業や組織・人のストーリーを発信していこうとしており、
ご多分に漏れず私自身も発信することになりました。
せっかくの第一回目、どうしようかなと悩んでいたのですが、
そういえば最近RelanceでMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を構築したことを思い出し、最初の一本目はMVV構築秘話がいいんじゃないかと思い、この話をします。
Relanceについて
まずそもそもRelanceってなに?という話だと思うので、
簡単に紹介させてください。
RelanceはSRE支援事業を基幹事業とするスリーシェイクが
2020年に生み出したフリーランスエンジニアと企業をマッチングする
エージェントサービスです。
所謂「人材紹介企業」や「HR関連企業」が提供するサービスではなく
エンジニアを中心に構成されているテックカンパニーであるスリーシェイクが手がけることにコンセプトを持たせている事業です。フリーランスエンジニアが、今よりもいい案件にいくための、採用企業が、今よりプロジェクトを前進できる優秀な人を獲得するための、そんなhubとなるエージェントサービスを目指しています。
2020年の12月にβ版がオープン、
2021年4月に正式にサービスリリースされたそんな事業です。
なぜMVVに至ったか
結論から言うと
「組織を次世代に繋ぐために、共通基盤を作っておきたいと思ったから」です。
Relanceはテックカンパニーの中で、言わば亜種のような事業として産まれ、最初は1~2人ぐらいで立ち上げをしていました。もちろん色々な方のサポートを受けながら立ち上がってきたわけですが、Relanceへの想いや、エージェントを生業とする自身の矜持など目の届く範囲で想いを込めながら、伝えながらここまできました。その中で1人、また1人と想いに共感してくれる仲間が増え、ありがたいことに今では15名ほどの規模感になり、多くの方をサポートできるようにもなりました。それ自体になんの曇りもなく喜びを感じているのですが、一方で組織の話でいうと私自身がきめ細かい範囲で隅から隅まで目を配るには限界を感じ始めていました。
もちろん組織論に階層構造にしたり、直接お話できる時はありったけを伝えたりは引き続きです。が、それだけではなく共通した価値観・考え方などをこのタイミングで再定義・明文化して、今後直接話すことができなくても、気付かぬうちに少しずつ軌道がずれたとしても、原点に立ち返れるようなそんな「指針になるようなものを創った方がいい」のではないかと思ったことが、MVVを作るに至った背景です。また、今回支援会社に一切お願いすることなく自分達で作りました。色々なノウハウを頂きながら構築した方がいいとも思いつつ、間違っても・センスがなくてもいいから、想いを込めて一から自分たちで作ることにこそ意味があると思ったからです。
3歩進んで4歩下がる
ベンチャーやスタートアップではMVVを作られることがよくありますし、別の言葉で似たような指針を掲げること自体は割とベーシックなものなので「よし、MVV作るか」みたいな腕まくりしてちょっと凝った料理を作るテンションでプロジェクトはスタートしました。
はい、1年かかりました・・・
MVVを構築された方はわかっていただけるところもあると思うんですが、なにこれ大変、泣きそう状態でした。
大まかなレシピは以下の通りだったと思います。
他社調査
Relanceが誕生したか、細かく振り返り
私の振り返り(生い立ち、就職、転職など)
エージェント事業にかける想いの言語化
スリーシェイクにかける想いの言語化
スリーシェイク×エージェント事業=Relanceへの想いを言語化
「これから」を支えるメンバーに持っておいて欲しい価値観の言語化
M(ミッション)V(ビジョン)V(バリュー)への落とし込み
Relance創業フェーズメンバーへの開示、意見出しへの協力
再構築、再提示
完成
このレシピを書くのは3分で終わったのに、実際は1年かかってしまいました。後工程になればなるほど手戻りが頻繁に発生し、また一つ戻るだけならまだしも迷走の果てに0に戻されてしまうこともありました。
文字で書いてみたり、口に出して音で聞いてみたり、「てにをは」を修正したり、言葉を変えたり、音楽聴きながら書いてみたり、全員が退社した後のオフィスで無音で向き合ってみたり・・・試行錯誤をとにかく繰り返しました。
ただ、特に困ったのは日々の業務とのスイッチの切り替えです。ありがたいことに日々沢山の人とたくさんの仕事を進めています。意思決定することが仕事の中に多々あるので、頭をフル回転していることが多いです。数字を見ることもありますし、コンテンツを精査することもありますし、時にはどうしても起こってしまうトラブルに対処することもあります。それらで削られ残ったMPでMVV構築をするのですが、MVVは大魔法なのでMPがすぐ尽きてしまうことが多いのです、とにかく大変でした。
(ちなみに、当社の代表はよく「MP切れたから帰るね〜」と言ってます)
可能な限り感情もフラットな状態で取り組みたかったので、その機会を大事に取り組んでいたら一年経ってしまいましたとさ、というわけです。本当にこの話になると代表はじめブランドチームには頭が上がりません。実は今は私もブランドチームにいるというのはまた別の話・・・
MVVという原点回帰
すでに書いた通りなんですが、MVVの構築を通して、人生の振り返りをして、自分がどう言う人間だったか、人生の転機は何で、どう言った人に囲まれ助けられ、どう言う想いを持つに至り、ここにいて、ここからまた進む。
原点に回帰し、次に想いを馳せるみたいな体験ができることはあるようで中々無いですし、構築から開示、定着を通して「Relanceらしさ」というものが作られていくのであれば産みの苦しみの甲斐もあったかなと今では思えます。もうすぐ3年目に差し掛かるタイミングで再定義されたMVVの上で、メンバーそれぞれが個性を発揮し、1人でも多くのエンジニアの、1社でも多くの採用企業の成長に貢献できる、そんな世界が来ることを願っています。
終わりに
今回は封切りとしてMVVを構築するに至った背景と完成に至るストーリーを綴らさせていただきました。むしろここからがスタートではあるのですが、これからMVVを作る誰かの参考になったり、共感の息抜きになってくれたら嬉しいなと思います。
そういえば、肝心なMVVの中身なんなのさ、、、というのはまた別の機会に書こうと思います。
一から手作りしたMVVのあるチームやそんな会社に興味あるな・・・という方はぜひ採用情報もご確認ください!