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スリーシェイクの代表が綴るnote

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スリーシェイク 代表取締役社長の吉田が綴るnoteです。 このマガジンでは、創業ストーリーから、スリーシェイクが描く未来のビジョンなど、代表自ら綴ります。
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記事一覧

生々しい2024年スリーシェイクの振り返り

スリーシェイクの吉田です。 2024年もあっという間に年の瀬が近づいてきました。今回は年間を通しての振り返りについて、個人的な心情も含めて書きます。 上半期は非常に厳しいフェーズだった毎年のことですが、スリーシェイクでは年始から上半期にかけて、積極的な仕込みや新規事業領域への挑戦が続く一方で、なかなか「成果」と呼べるような目に見える結果が出ない時期が続きます(仕込みが花開くリードタイムが長い)。2024年も例外ではなく、特に新規顧客獲得において、従来リファラルを中心としてい

資本業務提携の裏話

スリーシェイクの吉田です。 先日、スリーシェイクは資金調達及び資本業務提携を行いました。 今回は、通常の資金調達や協業とは趣が異なるため、少し踏み込んで資本業務提携について解説や考えを記述します。 資本業務提携とは資本業務提携は、「資本提携(第三者割当増資 or 株式譲渡)」「業務提携(協業契約の締結)」を両方行うことです。 つまり出資側は資本を提供することでリスクを負いつつ、財務的なつながりを持ちながら、より強固な関係性を築きつつ協業ができるという点が、通常の業務提携

クラウドネイティブ時代の歩き方と2025年のエンジニアの生存戦略

スリーシェイクの吉田です。 今回のテーマは、ズバリ「クラウドネイティブ時代の歩き方と2025年のエンジニアの生存戦略」です! そろそろ来年のことを考え始めるにあたって、この1年間(2023年から2024年にかけて)を振り返ってみたときに、自分自身もエンジニアリングをしている中で、一番インパクトが大きかったのは、やっぱり生成AIの登場だったと思ったんです。 しかも、生成AIってすごいなって言う流れが去年あったけれども、もう今に至っては、生成AIを使って何かしらエンジニアリング

開発生産性を上げた先に我々は何を開発チームに求めるのか?

スリーシェイクの吉田です。 昨今、エンジニアリングの世界で開発生産性に着目したイベントや手法に注目が集まっているので、そもそも開発生産性を上げた先に何を期待しているのか?について書いてみました。 ソフトウェア領域における生産性の誤解日本の労働人口があと10年で数百万人不足すると言われる中で、IT業界に限らず、あちらこちらから「生産性向上」というワードが飛び交っています。 一般的には、効率的な仕事をすることにより早く大量のアウトプットを出せますよね?という話かと思います。

2024年上期振り返りと下期に向けて

スリーシェイクの吉田です。 今回は、以前スリーシェイクの社員総会で全社に向けて発表した上期の振り返りの内容を中心に、経営進捗や各事業の状況、また後半戦に向けた経営戦略について書きます。 経営進捗の振り返りスリーシェイクを運営していて、毎年前半戦はあまりいいニュースがないんですね。 そういう意味では例年通り、上半期は苦労が多いフェーズでした。(それはまた別の機会にお話したいと思います) 一方で下半期に入った今、各事業での試行錯誤が芽吹いてきました。 Sreake事業はこれ

Google Cloud Next'24 にて Google Cloudの生成 AI エコシステムはなぜ良いのか?について発表しました

Google Cloud Next'24のJapan Sessionにて、生成AIがエンジニアリングだけでなく、エンジニアリングがコアになるビジネス(SIer, ISVベンダー,SaaSベンダー)自体をどう変えていくのかについて登壇してきましたので、その話をしたいと思います。 生成AIはエンジニア不足を解消し、新しいビジネスモデルを提供する生成AIは予想以上に我々の日々の業務を変えようとしています。 例えばGemini単体だけでなく、Gemini Code Assistや

Google Cloudが生成AI(Gemini)で本気すぎて衝撃すぎた… ~ Google Cloud Next’24(ラスベガス)参加レポート(2) ~

Google Cloud Next'24に参加して興奮さめやらぬスリーシェイクの吉田です。 前回はラスベガスのデジタル事情を交えつつ緩めのレポートをさせていただきました。 今回は本編としてGoogle Cloud Next'24のレポートをします。 Google Cloud Nextとは?Google Cloudが主催する年次カンファレンスで、クラウド業界においてはAWS  re:Inventに次いで最大級のイベントです。 エンジニアだけでなく、マネジメント層や営業/マ

ラスベガスのデジタル事情 ~Google Cloud Next'24(ラスベガス)参加レポート(1)~

はじめにスリーシェイクの吉田です。 今回は、ラスベガスで4月9日~ 11日にかけて開催されたGoogle Cloud Next'24 に参加してきましたので、番外編ということでイベントやセッション以外のことについてレポートしたいと思います。(次回、イベントの中身についてレポートします) なにもかもが大きい!!!ラスベガスに限った話ではないですが、道路も建物も食べ物も全部がびっくりするぐらい大きい 空港が大きい 年間利用者が5000万人と日本でいうと羽田空港(6000万人

スリーシェイクの経営戦略を公開してみた(2024年)

はじめにスリーシェイクの吉田です。 今回は、スリーシェイクのFY24戦略について年始の全社会議で発表した内容をご紹介しながら「今会社として何を注力しているのか?」という点についてお話ししたい思います。 大前提はミッション・ビジョン・バリュースリーシェイクは、インフラをシンプルにして、イノベーションが起こりやすい世界を作ることをミッションに掲げています。 優れたアイデアや資金、優秀なメンバーがあっても、複雑な仕組みでは誰も幸せになれません。ですから、よりシンプルな社会を目指

112名の社員に手書きでメッセージを渡したインナーブランディングの話

はじめにスリーシェイクの吉田です。 今回は、メッセージカードを使ったインナーブランディングの取り組みについて話します。 企画のきっかけスリーシェイクはSREやセキュリティ、データ連携、HRエージェントなどテックドリブンな事業を運営している企業ですが、実はブランディングチームが存在します。 テックカンパニーだからといって、技術以外のクリエイティブやカルチャーや認知形成もおざなりにしない!ということで22年冬に立ち上がりました。 (またこの話は別の機会に) そんな中、ブラン

スタートアップ企業はコンパウンド戦略かマルチプロダクト戦略どっちが良いのか?[後編]

はじめにスリーシェイクの吉田です。 前回はコンパウンド戦略とマルチプロダクト戦略の概要について解説しました。 後編では、スリーシェイクがマルチプロダクト戦略を選択した理由と推進する上でのポイントを解説します スリーシェイクはなぜマルチプロダクト戦略なのか?そもそもシングルプロダクト戦略ではだめなのか? 前提としてシングルプロダクト戦略は経営戦略として秀逸だと思います。1つのプロダクトに集中することは、ヒト・モノ・カネが限られたスタートアップにおいてとても有効な戦略です

スタートアップ企業はコンパウンド戦略かマルチプロダクト戦略どっちが良いのか?[前編]

はじめにスリーシェイクの吉田です。 我々スリーシェイクはベンチャー企業ですが、4つのサービスを展開しています。「なぜ4つもサービスやってるの?」という質問をいただく機会が多いので、改めてお話したいと思います。 弊社はいわゆる「マルチプロダクト戦略」を採用しています。 一方で昨今、「コンパウドスタートアップ」という言葉が各方面で聞かれてくるようになりました。国内でいうと、LayerXさんやラクスルさんなどが採用されている戦略です。 今回は、実際にマルチプロダクト戦略を

【創業ストーリー】インターネットを支える3-way handshakingのように、社会の根幹を支える会社を目指して

はじめにスリーシェイクの吉田です。 おかげさまでスリーシェイクも創業10年目を間近に迎え、社内外で新しいメンバーやパートナーとの出会いが増えております。 そこで今回は、私自身の振り返りを含みつつ、皆さまによりスリーシェイクを知っていただくために、改めて創業のきっかけや想い、企業のこれからについてお話したいと思います。 創業のきっかけ創業のきっかけはシンプルです。 日本のインフラエンジニアが、世界に名を馳せるサービスを出して、あっと言わせたい。インターネット全体をスリーシェ

9年目スタートアップがカルチャー(MVV)を見つめ直した話

はじめにスリーシェイクの吉田です。昨年、半年ぐらいかけて会社のミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を再定義しなおしました。 その経緯と想い、得られた経験をシェアできたらと思います。 きっかけスリーシェイクは創業9年目になり、Sreake(SRE総合支援サービス)、Securify(セキュリティサービス)、Reckoner(ノーコード型ETLツール)、Relance(フリーランスエンジニア特化型人材紹介サービス)と4事業を抱え、メンバーも100名を超えてきました。 おか